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みにくいあひるの恋

みにくいあひるの恋 (MF文庫J)みにくいあひるの恋 (MF文庫J)
(2009/08/21)
日日日

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◆基本データ
著者:日日日
イラスト:みことあけみ
出版:MF文庫J
初版:2009/8/21
世界観:現代、SF、学園
主要人物:男の娘、高校生、兄妹
ジャンル1:恋愛
ジャンル2:ボーイミーツガール
キーワード:恋の病、男の娘、生徒会長、風紀委員長、恋をすると死ぬ
対象:中高生向け

◆あらすじ(amazonより抜粋)
「あんたのことが嫌いだから」優等生で知られているあひるに、そう宣言された陀衣。
「二度とあたしに話しかけないでよね!」男っぽくなくて、みんなからマスコットキャラみたいに「可愛い」なんて言われている陀衣は、自分のことが好きじゃないから、あひるに嫌われても納得してしまう。
彼女なら自分の欠点を明確にし、「男らしくなる」ために貴重なアドバイスを与えてくれるかもしれないと、あひると交流を持とうとするのが……!?


「恋をすると死ぬ病」が存在する世界で出会った二人の、楽しくて少しせつない、ピュアなラブストーリーが今、始まる。

◆評価
総評:惜作
総点:54
ストーリー:6
文章:5
キャラ:6
意外性:7
世界観:7
テンポのよさ:5
オリジナリティ:4
ネーミング:5
背景:5
イラスト:4

◆書評
 あらすじ買い。「そして医学は敗北し、『恋愛』は病名になった。」という見開き1ページ目の言葉に俺は震撼しました。こういう詩的な文章があるから、ついつい読みたくなるだよなぁ、日日日の作品。
 特徴的な設定をイマイチ活かしきれていない。また、主人公がショタっぽいのは読者を選ぶ。言動が不安定に思えれば、評価は下がるし、それが良さだと思えば評価は上がるだろう。
 詩的な文章や一般的でない書き方がこの作品には合っていない。展開は恋愛小説のものだろうが、内容はラブコメに近い。その物語にこの文体はふさわしくない。
 キャラの多さのためか、物語に収拾がつかず、一巻で完結していないのは非常に残念だ。
○作家
 日日日の新刊。
 日日日と言えば、高校在学中に5つの賞を受賞したことで有名。ファミ通文庫から出版されている「狂乱家族日記」はアニメ化、新風社文庫から出版された「ちーちゃんは悠久の向こう」は実写映画化されました。
 今のラノベ業界でけっこうホットな作家。中毒を起こす読者が多く、信者、アンチともに大盛り上がりです。

○ストーリー
 展開はゆっくりなほう。その分、心情描写をたくさん使います。
 一巻で完結しない。キャラ数も多く、どのキャラにもそれぞれのストーリーがあるようで、それをひとりひとり解決することは一巻では足りない。そのため、巻を多く重ねる必要がありそうです。話のスケールはさほど大きくないのですが、世界観や設定をどのように扱うかによってはスケールをセカイ系レベルまで引き上げられるでしょう。
 ストーリー自体はまだまだ序章と言ったところ。今後の展開が期待されますが、俺は次の巻を読む気はない。
 それでもしっかりと作りこまれた物語運びは上手でした。ただし、それ以上に世界観とキャラで楽しませてくる作品ですので、評価の比重はそちらに傾けたい。

○世界観
 恋をすると死んでしまう世界。
 良い世界観だー……。
 この設定が基本となって、「自由恋愛の禁止」っていう大きな恋の障害が作られています。法律で禁止されてはいないけど、恋は死に直結するので社会的に推奨されていない。
 けっこう最近になって流行りだした病気で、この病気が蔓延していると人類は存亡の危機に陥ってしまいます。それを打開するために、血の繋がらない兄妹を用意して、この二人の間に子どもを産ませるという短絡的な回避設定が組まれております。リアリティのない設定ですよね。血の繋がらない兄妹の間に恋愛感情は芽生えないなんてことは社会通念上の理屈であって、事実上は恋愛感情は芽生えます。だから、この国の行った政策はおかしいと思います。ですが、設定には無理があるけど「血の繋がらない兄妹の間に恋愛感情は芽生えない」ということについてテーマを設けることができそうですね。
 矛盾はあるけど、魅力的な設定です。

○キャラ
 キャラはたくさんいますが、それぞれにストーリーとテーマがあり、このキャラたちを通して世界観を説明していきます。地の文で世界観の設定をくどくどと語らないこの書き方はプロって感じですね。
 主人公・白鳥はヒロイン・あひるに出会うことで「男らしくなりたい」と決意します。ボーイミーツガールらしい目的の立て方です。ですが、決意したところで、実行に移さない白鳥にはやや不満を感じます。まずその三つ編みをどうにかしろ。
 主人公の妹であり婚約者・茜子。あひるにうつつを抜かす白鳥を見て、あひるに嫉妬を抱き、対立関係にあります。
 吟と風太の関係がこの世界で普通の関係みたいですね。
 ……やっぱり設定が活かしきれてないなあ(;^ω^)

○イラスト
 判子絵。
 白鳥とあひるの描き分けができてないので、だれがだれだか。
 風太の顔は少し残念。ヒラメみたい。

○気分的に
 なんか、今、気持ちがすごい落ち着かないので、感想がままなりません。
 意味もなく不安になっています。不整脈もするし、頭痛もひどい。
 くそ、日日日め……盛ったかっ……ヽ(゚∀。)ノ

○200冊突破!
 これで読んだラノベが200冊を越えました。
 記念すべき200冊目は俺のライバル視している作家が埋めるとは何かの因縁を感じます。やっぱり俺は作家になるべき人間ですな。
 ……半分くらい本気でそう思ってるんだよなあ( ´ー`)
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[ 2010/02/05 20:18 ] ラノベ感想 ま行のラノベ | TB(1) | CM(0)

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『みにくいあひるの恋』の感想レビュー(ライトノベル)

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